「寝取られ」 目の前で同じ事したらうれしい?②
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これは男からのメッセージだ。
今回のカセットテープには、
これに登場してくる”千春”なる人物が
私の名前を口にしている。
こうした証拠がありながら、
それでも私は認めたくなかった。
それほどまでにテープの中の千春は、
私の知っている千春とは程遠い存在だったのだ。
どうしても同一人物と思えない。
千春と重ねることができない。
「ビデオ」
では実際に映像で見たらどうなるのだろう。
千春に対する意識が変わるだろうか?
変わってしまうだろう。
恐らく私は千春を許さないだろう。
でも今現時点なら許せる。
自分でもまだ認めたくないからだ。
だからこそ「ビデオ」が届く前に
千春に知らせなければならない。
そして私はそれを見てはいけない。
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再び携帯電話の画面に目を移す。
アドレス帳の一番上にある千春の名前・・・
千春の携帯電話のアドレス帳・・
一番上は誰の名前だろう。
千春にとっての一番は誰なんだろう。
変わりたくは無い。千春を失いたくない。
目を閉じ千春を想い浮かべた。
そして・・・私は発信ボタンの2個隣にある
”OFF”ボタンを押した。
その日は平日にも関わらず私は自宅にいた。
先週の日曜日出社したための代休日だ。
私はどこにも出かける気になれず、
自宅で読書にふけっていた。
ふと窓の外から、聴きなれた声が聴こえて来た。
千春の声だ。
私のアパートの斜め向かいに住んでる
年配の女性と会話しているようだ。
私はここに住んで早4年目を迎えるが、
ほとんど会話した事がない。
無論挨拶程度はするが、
この女性の睨み付けるような目がどうも好きでなかった
その点千春は誰とでも仲良くなれる。
千春のそういう所が好きだった。
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(あれ今日は仕事お休み?)
(ううん、さぼり。ロクなもの食べてないと思うから何か作ってやろうかと思って。)
私の事だ。
千春とその女性はしばらく立ち話をしていた。
(・・千春ちゃん、男はあまり信じちゃだめよ・・
もし別れたら言って頂戴・・うちの息子紹介してあげる。
いい男よ~・・まだ独身なのよ。)
大きなお世話である。
千春に内緒話をしているようだが、全部聴こえている。
年寄りの内緒話は声が大きいので
あまり内緒にならないのが特徴だ。
(あはは、ありがとう。
まあ、ふられたらお願いします。)
しばらくして玄関のチャイムが鳴った。
千春がスーパーの買い物袋を下げていた。
スーツ姿のままだった。
「急にどうしたんだ?つうか全部聴こえてるぞ。」
「だと思った。お年寄りは耳が遠いでしょ?
だから自分の声も大きくなっちゃうの。
あれ何?やきもち焼いてるの?かわいいねえ。」
「あほか。お前こそなんだ?
俺に会いたくなったんだろ?」
「いや営業の途中で気分が悪くなって・・
まあいいや。さぼった。」
相変わらずの会話だった。
「たまには何か作ってあげる。つうか肉じゃがだけど。」
「なんで肉じゃがなの?」
「男は愛する人に”肉じゃが”
作ってもらうと嬉しいんでしょ?」
「まあ何でもうれしいよ。ところで作れるん?」
「当ったり前でしょー?まあ座って待っとけ!」
肉じゃがの材料と一緒に、
料理の本まで買ってくる所が千春らしい。
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私はベッドの上に腰掛け、台所に立つ千春を見ていた。
千春は時々隠れてレシピを見ているようだ。
ふと私は千春を試して見たくなった。
「千春。SEXしよう。」
千春が一瞬驚いたような表情をした。
私は普段こんな事は口にしない。
千春がどういう反応をするか見てみたかった。
「アホ!真昼間から何言ってんの?
すぐ出来るから茶でもすすっとけ!」
そういって千春はペットボトルの緑茶を投げてよこした
やはりいつもの千春だ。私の知っている千春だ。
千春は肉じゃがが出来ると器に盛り、
先ほどの年配の女性の自宅へ届けに行った。
あの女性は夫に先立たれ今は一人暮らしの筈だ。
そういう事を知って千春は行動している。
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夜になり、千春を抱いた。いつもと同じ様に抱いた。
いつもと同じ様に恥じらいをみせる。
いつもと変わらぬ千春がそこにいた。
ビデオが届いたのはそれから2週間後の事だった。
前回のより一回り大きい茶封筒。
もう中身は見なくても解った。
部屋に戻り、ビデオテープを取り出した。
タイトルにはこう書かれていた。
「あなたの知らない世界」
意味は考えるまでもない、千春の事である。
私の知らない千春がこのテープに収まっている。
カセットテープの時とは比較にならない程、
鼓動が高まっている。
ビデオテープを持つ手が震える。
私はこれからこれを見る。
そしてある決断を下す事になるだろう。
言うまでも無く千春との”別れ”だ。
そう考えると涙がこぼれた。
テープを握り締めしばらく泣いた。
・・そして想いを断ち切るかのように、
ビデオデッキに挿入した。
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テレビの電源をつけ、ビデオの画面に切り替える
そしてまもなく黒い画面が切り替わった。
女性の局部が画面いっぱいに映し出された。
そして・・
悲しい事にそれは見覚えのある形だった。
画面の横から見知らぬ男の顔が入って来た。
男はそのまま局部に顔をうずめていった。
執拗に舐めまわす男の舌、
濡れているのが唾液だけで無い事がわかる局部。
女は突然痙攣するように反応している。
そして悲しんでいるように喘ぐ女の声が聴こえる。
男は舐めるのを中断し、
ビデオカメラに手をのばしてきた。
カメラが固定から男の手に替わった。
画面が揺れる。
先ほどまで舐めまわしていた局部にカメラを近づける。
濡れて嫌らしく光るそれは、
恥ずかしげもなく画面いっぱいに映し出されていた。
カメラはそのまま上に移動する。
見覚えのある陰毛、見覚えのある胸。
そして見覚えのある顔・・
恥ずかしそうに笑って顔そむけるが間違いなく千春だった
「千春ちゃん恥ずかしいですかあ?」
男が千春に向かって話しかける。
「恥ずかしいですう・・」
笑って千春が答える。
その笑顔は悲しくなるほど綺麗だった。
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「高平さん、本当に誰にも見せないでね・・」
「ええーどうしよう・・彼氏に見せてあげたいなあ・・」
「だめだめだめ!ほんとにやめて?
ね?高平さんのオナニー用!」
「わかったわかった。
でもさ彼氏の前でもこういう姿みせてあげなよ。
可愛そうだよ。」
「良ちゃんは高平さんとは違うの!もうカメラ止めてよ~」
男は相変わらず私を挑発する。
この男は高平という名前のようだ。
千春との会話でも聞いたことの無い名前だった
惨めさと興奮が入り混じる。
私は高平の挑発に見事にのっている。
高平はそれを一番見たい筈であろう、
高平と千春のSEXを見ながら
私がマスターベーションをする姿をだ。
その暗示に掛かるようにわたしはズボンを脱ぎ始めた
・・そしてそれを予想してたかのように、
高平は千春にも同じ事を要求した。
「千春ちゃん。オナニーしてよ、これで。」
高平の手には小型のローターが握られていた。
高平は私に見せるかのように画面のまえで揺らしてみせた。
無論私はこのような類を
千春とのSEXで使用したことなどない。
そういうSEXを一番嫌がるのは千春だと思っていたからだ。
「えぇ~・・・カメラの前では恥ずかしいなあ・・」
千春が発した言葉からは、
既に経験があると言う事が推測できる。
千春が男の前でそんな事をするのであろうか?
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「いいじゃん。俺もこれ見てオナニーするんだからさ。お互い様。」
「ええ・・じゃあ高平さんもそこでして!ね?して?」
千春の甘えた声が許せなかった。
しかし心のどこかで
千春のそんな姿を見てみたい気がしていた・・・
「わかった。するからさ。早くしてよ。」
千春はベッドの上で壁にもたれかかる様に座った。
そしてカメラの前で再び足を広げていった。
千春が自らの手でローターを局部に当てた。
そして自らの手でそのスイッチを入れた。
その瞬間小さな機械音が聞こえて来た。
千春は苦悶に似た表情に変化した。
カメラはその全てをレンズに収めていた。
「あぁぁ・・高平さんも・・・
早く・・早くして?・・ぁあ・・」
「わかった。イク時は言ってね。
すごい興奮するね。かわいいよ千春ちゃん。」
高平の息遣いが聴こえてきた。画面が揺れ始めた。
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千春の声がだんだんと大きくなってゆく。
千春が腰を上下しはじめる、
こんな姿を見るのも初めてだった。
「あ・・いくぅ・・いきそう・・」
「ほら良ちゃんは?
いつもみたいに謝りながらイって。」
「アァァァァァ・・!りょーちゃん!
ごめんねりょーちゃん!アァァイクゥゥゥ!!」
カメラの前で千春が絶頂を迎えた。
ひとつ解ったことがある。
千春は私とのSEXで絶頂を迎えたことはない。
悲しいかなそれを画面を通じて理解した。
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